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弁理士の首相へ、オバマ氏からの贈り物

弁理士の首相へ、オバマ氏からの贈り物は…

20101113 Asahi.com

http://www.asahi.com/politics/update/1113/TKY201011130284.html

 

>菅直人首相は13日の日米首脳会談で、江戸時代末の第14代将軍、徳川家茂(いえもち)にあてたリンカーン米大統領の親書(複製)をオバマ大統領に贈った。大統領からは、日本人が初めて取得した米国特許(1883年)の複製が首相にプレゼントされた。首相が弁理士の資格を持つことにちなんだものだ。

 

>首相に贈られた米国特許の複製は、横浜の花火師が申請した「昼花火」という発明だ。花火を打ち上げると、外皮が割れて作り物の鳥が飛び出し、空中を漂う内容だ。

 

 
贈られた特許のコピーは、ここでみられる。

http://patimg2.uspto.gov/.piw?Docid=00282891&homeurl=http%3A%2F%2Fpatft.uspto.gov%2Fnetacgi%2Fnph-Parser%3FSect1%3DPTO1%2526Sect2%3DHITOFF%2526d%3DPALL%2526p%3D1%2526u%3D%25252Fnetahtml%25252FPTO%25252Fsrchnum.htm%2526r%3D1%2526f%3DG%2526l%3D50%2526s1%3D0282891.PN.%2526OS%3DPN%2F0282891%2526RS%3DPN%2F0282891&PageNum=&Rtype=&SectionNum=&idkey=NONE&Input=View+first+page

 

 

特許請求の範囲の請求項1は次のようになっている。

 

1.      The daylight fireworks herein shown and described, consisting of a shell packed with images or designs cut out of some light and flexible material, and provided with a charge of powder and a fuse, the shell being adapted to be projected into the air and to expel its contents, substantially as set forth.

 

特許請求の範囲が書かれるようになってからそんなに時代を経ていないからであろう、「herein shown and described」という表現がみられる。現代だと、権利範囲を狭めるとして絶対に使われない表現だ。
また、最後に「
substantially as set forth」と付加されている。これは均等論的な権利範囲の広さを狙って記載されたものとみられる。もちろん、現代の“均等論”の概念は当事は存在していなかった。しかし、これを書かないと、実施例そのものだけをクレームしているようなかっこうになる。それを避けるための表現だったと思われる。

 

色々と興味深いが、「herein shown and described」「substantially as set forth」の2箇所の表現を除けば、現代のクレームと遜色がないのは驚きだ。もちろん、現代のクレーム作成技術は、当時に比べて進歩しているが、このクレーム程度のレベルのクレーム技術で書かれた特許文書は今もいくらでもある。逆に言えば、当事の米国の特許技術のレベルの高さを物語っていると思う。

 

No Model」とわざわざ記載されているのも面白い。昔は、特許出願のときに実物かレプリカを提出していたので、それをしていないと、わざわざ書いておかないといけないということだったのだろうか。

 

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E8%A8%B1%E6%B3%95

このページによると、日本で最初に制定された特許法は、1871年(明治4年)に公布された「専売略規則」であった。しかし、「当時の日本では、この規則を運用するだけの知識も経験もなく、さらに発明がなされるということ自体稀だったこともあり、結局1年で施行中止に追いこまれた」。そして、現在まで続く、日本の特許制度の基となったのは、1885418日公布の「専売特許条例」である。

 

なんと、「昼花火」特許は、日本でまともな特許法ができる前に米国で出願されたものだ!出願日が1883315日で、特許になったのが同年87日。

この米国特許が発行されたのと同時期には、日本にはまともな特許法がなかったのだ。当時の欧米と日本との格差の大きさを、「龍馬伝」と同様に、ここでも垣間見ることができると言ってよいだろう。世界の特許3極のひとつと自認する今の日本は、そこに見るべくもない。

 

 

さらに調べてみると… パリ条約が1883年にできて、優先権という概念ができたのだけれども、この米国特許がそれと同年である。しかし、日本がパリ条約に加盟したのは1899年。この発明者には、日本で出願して優先権を使って米国に出願するという、現代の我々にとってまったく“普通”のことができなかったのだ。

 

こうして考えてくると、発明者である平山さんのこの米国特許第1号獲得行為は、なかなかすごいことだと思えてくる。

 

今まで「米国特許を最初にとった日本人は誰か?」という切り口で考えたことがなかった。そんなのは単なる運で、偶然、一番に出すことになった人がそうなるだけだろう、くらいにしか思えない。

 

しかし、その特許が成立した1883年頃の世界の特許制度事情、日本の特許制度事情に鑑みると、これは“偉業”と言ってよいのではないかと思えてきた。

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知財業界の片隅で特許事務所経営を担当する弁理士のブログ。

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